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EMTG Magazine

夏フェスの締めに、最高のミュージシャンシップを満喫!
20周年を迎えた実力派ロックバンドSPARKS GO GOの本領発揮のイベント『JUNK!JUNK!JUNK! ∞2010』。地元"倶知安"にて3年ぶりに開催された!

JUNK! JUNK! JUNK! ∞2010∞2010 ライブレポート

[2010.9.19(SUN) 北海道倶知安町旭ヶ丘スキー場]
デビュー20周年を迎えたSPARKS GO GO(以下SGG)が、9月19日に地元・倶知安でイベント“JUNK! JUNK! JUNK!∞2010”を開催した。倶知安は札幌からも千歳空港からも車や電車で2時間以上かかる遠隔地だが、イベントにはなんと4500人のオーディエンスが集結。SGGのアニバーサリーを祝ったのだった。
JUNK! JUNK! JUNK! ∞2010∞2010
盛り上がる会場の横にそびえる北海道の名峰・羊蹄山が、時折雲の中から姿を現わす素晴らしいロケーションの中、SGGや参加バンド、たくさんの音楽ファンとともに過ごせたのは、今年の“夏フェス”の締めくくりにふさわしい経験だった。

今回、“JUNK! JUNK! JUNK!∞2010”に参加して思ったのは、「通常のフェスとちょっと違うな」ということだった。毎年恒例の“夏フェス”をはじめ、フェスはすっかり音楽シーンに定着している。オーディエンスにとってみれば、食べたり飲んだりしながらたくさんのアーティストのライブが見れるというメリットがあり、アーティスト側からすると、自分たちのファン以外にライブを見てもらうチャンスでもある。近年、イベントの音の環境や、食事やトイレなどのホスピタリティは格段に良くなっている。ただ、参加バンドが増え、システマティックになった分、バンド間の交流が希薄になっているのも確かだ。そんな中、“JUNK! JUNK! JUNK!∞2010”は出演アーティストたちの温かい関係性がひしひしと伝わってくる内容で、“普通のフェス”以上の感動があった。

出演者は、THE THANKS、detroit7、チャットモンチー、ユニコーン、OKAMOTO'S、PUFFY、真心ブラザーズ、SGGの8バンド。
JUNK! JUNK! JUNK! ∞2010∞2010
この他に、“JUNK! JUNK! JUNK!∞2010”のために特別に組まれたスペシャル・バンドが3つ。
SGGの橘あつや、たちばな哲也と、SGGの初代ディレクター松浦善博の師弟トリオ”MATT MACKEREL”は、ハワイアン・ムードの インストでオーディエンスを和ませる。奥田民生、真心の桜井秀俊、YO-KING、SGGの八熊慎一などが結集したアコースティック・ユニット“倶知安乃風”は、芋やトウモロコシなどの倶知安の特産品を織り込んだ名曲替え歌で会場を沸かせる。オフコースの「さよなら」のサビを♪アスパラ アスパラ♪と替えて歌うと、地元の観客も含めて爆笑の渦になった。もうひとつの“MSG”は、全員サングラスにブロンドの長髪ルックのハードロック・バンド。SEX MACHINEGUNSのANCHANG、八熊、奥田にチャットモンチーの福岡晃子が、これまた”芋ネタ“で迫る。どれも真面目に演奏すればするほど、笑いが起こる。参加ミュージシャンたちが、「楽しめば楽しむほど、SGGのお祝いになること」をよく知っているからこその温かさがそこにあった。

特に奥田の活躍が素晴らしい。
JUNK! JUNK! JUNK! ∞2010∞2010
JUNK! JUNK! JUNK! ∞2010∞2010
ユニコーンでベイシティローラーズのコスプレをし、“倶知安乃風”では頭をタオルで縛り、“MSG”では金髪ハードロッカー、最後のセッションではスタッフに化けて登場と、まともな(?)カッコウはまったく無し。初参加のチャット福岡があまりの化けっぷりに照れてモジモジすると、奥田は「(でもこのバンド)続けるよね」とやさしくスゴむ一幕も。一方で、そんな姿をチャット橋本絵莉子と高橋久美子が「おもしろーい」と大喜びで笑って見ていたり。奥田のパフォーマンスはオーディエンスだけでなく、参加バンドのメンバーもスタッフもニコニコさせてしまうのだ。

そして、そんな奥田やバンドたちのスマートな友情を感じて、最後にメインステージに出たSGGの演奏がすごかった。20年間、ひたすらロックンロールのグルーヴを追究してきたギタートリオならではの爆発的なライブに、オーディエンスも、ステージの袖から見詰めるバンドマンたちも釘付けだ。今年に入って都内で見たSGGとはまったく違う気合と切れがあった。
それは、ライブハウスもない地元に、気心の通じた音楽仲間が集まってくれ、渾身の演奏を披露。さらには倶知安の自然と環境を、心から楽しんでくれたことへの感謝が演奏に表われたからだろう。そこには明らかに“普通のフェス”にはない熱い快感があった。 「メンバーが倶知安出身だから、倶知安でイベントをやる。そういう個人的な理由のイベントが永く続いてるのは、すごいことだよね。倶知安はいいところだよ。だから、とにかく行けりゃいいんだよ(笑)」。5回目となる“JUNK! JUNK! JUNK!”に寄せた奥田民生のコメントの真髄が、形に現れた一日だった。

 スポーツマンシップ、フレンドシップなど素敵な言葉がたくさんある。この日は、中でもいちばん素敵な“ミュージシャンシップ”に出会えた日だった。便利過ぎず、ちょっと大変な部分もありながら、“ジンギスカン丼”など倶知安ならではのもてなしがあったり、地元の子供たちがハードなリズムに合わせてお母さんと一緒に踊っていたり、フェス本来の楽しみに満ちていた。羊蹄山の肩に月がかかる頃、フェス参加者はそれぞれ幸せな表情で帰途に着いたのだった。

【取材・文:平山雄一】

アーティスト情報

SPARKS GO GO 『SUNBURST』

ALBUM 2010.09.15 release 2010年、デビュー20周年となるSPARKS GO GOの2年3ヶ月ぶりとなるオリジナル・フル・アルバム。
"初回限定生産 20th Anniversary Special Edition"はCD×2枚+DVD×2枚、計4枚組の超豪華BOX仕様!!!

ライブ情報

■SPARKS GO GO ライブ情報■ [official HP]
ベストヒット☆SMA「恋のHARD ROCK HOTEL "MARUYAMA-CHO"」
10月17日(日) 開演15:00/会場16:00
[東京] Shibuya O-WEST
料金:4,200円(税込)
QUATTRO MIRAGE VOL.1 〜ROCK'N'ROLL ADDICTION〜
11月30日(火) 開演18:00/会場19:00
[大阪] 心斎橋クラブクアトロ
料金:3,800円(税込)